インターネットや携帯電話での検索が日常的に使用されるようになって、キーワードは利用者にとっても、提供する起業家にとっても想像以上に身近なものになっています。ある種の、お互いの約束事と云えます。そんなところから、わたしは勝手に造語を作って仕事の整理をしています。そんななかの一つに、「見込起業」と云う言葉があります。多分、お客さんが相当数いるはずと見込んでの起業です。今日も読んで戴きましたありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク1位です。
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S さんが8ミリフィルムやホームビデオをDVDに変換するビジネスで起業を思いついたのは、2002年の暮れと云います。若いときから、いつかは起業しようと考えていたそうですが、実行に移したのはご主人が会社を辞めて、北海道・函館に移り住もうと云い出したときだそうです。周りに誰も知り合いのいない函館なら、思い切って起業ができると考えました。
そこで考えたアイデアが、どこの家庭にも昔趣味で映した、思い出のたくさん詰まった8ミリフィルムやホームビデオが押入れ隅にあるはず。この眠っている思い出を、DVDに移し変えることで、また楽しい思い出をリニュアルできると考えたのです。多分、どこかで再生できることならお願いしたいと考えるお客さんがいるのに、まだサービスや商品が提供されていないビジネス、これをお客さんの「見込起業」と呼んでいます。
S さんは、03年4月には会社を設立し、函館市内でチラシ配りをしながら営業を始めました。また、インターネットを使って、全国向けにPRもはじめています。その年、S さんは母親を亡くす不幸が起りますが、思い出のDVD化にはますます背中を押したようです。亡くなった人の生前の元気な姿を見るためにも、DVD化は社会的に意義のある仕事です。そんな思いが通じたのか、06年度の売上高は3600万円、07年度が4500万円、08年度も5700万円を見込み、順調に成長しています。
07年には全国商工会議所女性会連合会主催の「第6回女性起業家大賞」の奨励賞を受賞して、S さんのビジネスは全国に知れることになりました。ただ、一方でわたしには、この「見込起業」の限界も見えてきます。一つは、景気がよく思い出にもお金を掛けれるときにはニーズが高まりますが、不景気が深刻になりますとお客さんが目に見えて減ることです。
もう一つは、お客さんは全て一見のお客さんばかりで、リピーターがまったく見込めないことです。精々、お客さんがお客さんを紹介してくれることはあると思いますが、半年なり一年後には確実に再訪してくれるお客さんがいないことには、ビジネスとしての拡大は見込めません。そのため、売上げが伸びている現在、新たなビジネスの開発が求められます。
せっかく、順調な滑り出しをしたのですから、この勢いで今のノウハウを活用できる新たなビジネスで頑張ってもらいたものです。ところで、わたしの造語のなかに、同属会社があります。本来は同族会社ですが、これですと、検索ランキングの上位は望みません。同属としたことで検索数は伸びるのですが、どこぞの首相のような勘違いばかりで、ビジネスにはつながっていないようです。