2016年五輪の開催地招致を巡り、東京は失敗しました。負けた石原知事は、今回の落選の原因について「投票前のプレゼンテーションでは、東京が一番だった」とか、「目に見えない歴然とした政治的なものが絶対にある」など、無念さを滲ませています。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。起業コンサルタントの中山です。
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石原知事が、何故2度目となる東京に五輪を招致するために立候補したのか、その理由を知っている人はいます? 環境にやさしい都市での五輪と言い出したのは、調査委員会メンバーの来日が迫ってからです。それまでは、「日本の閉塞状況を打破する」とか、「景気の浮揚」など内向きの理由だけでした。わたしは、石原知事が設立した新銀行東京で多額の負債が明らかになったため、選挙向けに目くらましの新たなアドバルーンとして云い出したと理解しています。
その証拠に、都民の7割以上の人は五輪招致に反対しています。ここで問題になるのは、東京五輪には誰もが納得できる開催理念を打ち出せなかったことです。今回開催が決まったリオジャネイロには、成長する南米で初の五輪という明確な理念がありました。確か、64年に東京で開催した五輪の時には、アジアで初の五輪が理念で、そのことは国民の誰もが知っていました。
人が集まってモノゴトに取り組む時には、明確な理念がなければ人は動きません。心を一つにして同じ方向に動かなければ、モノゴトは成功しません。これは、五輪招致であろうと、起業であろうと同じです。起業の時には特に、社員の誰にも分かりやすく、明確なメッセージを発しなければなりません。よく金儲けのために起業をすると云う人がいますが、結局はホリエモンのように金まみれになって、事業が失敗するのが落ちです。理念には、社員だけでなく、お客さんや取引先企業に訴えかける、熱い思いが必要です。
東京にも、この理念があって、都民や国民に説得することができたなら、誘致の結果はもう少し違ったカタチになっていたと思います。わたしは、東京より他の日本の大都市で開催するべきと今も思っていますが。そこで、理念についての質問です。この質問は、企業経営者の間ではよく話題になる質問です。
会社の経営が厳しくなって、社員に辞めてもらうことになりました。その候補に、2人の社員がいます。一人は、理念は他の社員と共有できるが仕事ができない人間と。もう一人は、理念を共有できないが仕事のできる人間です。この2人のうち、どちらを社員として残ってもらいますか? 起業して、経営者になったつもりで考えてください。
冒頭からの文章とを読んでいると、答えは分かるかと思います。そこで、何故なのか理由を考えてみてください。