このブログで何度も書いてきたことの一つに、「思い込み」や「先入観」が招く失敗があります。特に、「このビジネスにはお客さんが大勢いるはず」とか、「この商品ならニーズが高いはず」などと云った「思い込み」によって、起業が失敗したケースは本当によくあります。今日も読んで戴きましてありがとうございます。今日も元気にお過ごしですか。起業コンサルタントの中山です。
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10月6日付けの日本経済新聞に生活関連消費の記事が出ていました。そこからの話ですが、08年度の紙おむつ市場では、大人用と幼児用が1500億円で並んでいて、09年度には遂に逆転して大人用の消費の方が多くなるそうです。これにはひどく驚くと共に、いち早く市場の変化を読み取ったユニ・チャームが、不況の中で売上げを伸ばし続けている理由が分かりました。
またメガネ市場でも、老眼鏡の売上高が10年3月期には5割を越し、近視・乱視よりも老眼がメガネの主役に踊り出るようです。そのため、中高年の購買力を見越して、単に老眼用メガネと云うよりも、運転用とか、読書用、スポーツ用など、用途によってキメ細かな需要を取り込むことによって、高い利益を上げる会社が現れているようです。
このように顧客ターゲットの変化を見誤りますと、起業の場合には失敗に直結する結果になります。よく云われることですが、商品やサービスが売れないとき、売り手(起業家)はあまりにお客さんのことを知らないことに気付かされます。起業家の場合、それまでの仕事での経験によって、お客さんのことはよく知っているつもりになっています。
ところが、お客さんの志向は日々変化しています。また、紙おむつのように、社会的な要因によって変化することもあります。そのため、起業家が知っているお客さんのニーズは、相当古い認識であることが少なくありません。ビジネスでの顧客ターゲットに関しては、謙虚な気持ちで常に変化をウォッチしていないと、起業の際には取り返しのつかないことになります。それにしても、大人用紙おむつが幼児用より消費が多いとは、驚くというよりショックです。
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