起業を間近に控えた人から、「このビジネスをマスコミが取り上げてくれたら、起業の成功は間違いないのですが」と言った話をよく聞きます。起業にとって、店名や商品名が広く知られることはビジネスのプラスにはなります。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。コンサルタントの中山おさひろです。
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確かに、広く知られることはプラスですが、それは一時的なことです。テレビにしろ、新聞にしろ、情報は毎日休みなく流れますから、店名や商品名が知られるにしても数日間のことです。逆に、そのためにこつこつ努力する習慣を忘れ、一時のカンフル剤に頼る経営を覚える方が大問題です。
事業家の中には、とてもマスコミの覚えのよい人が、よくテレビや新聞、雑誌などに取り上げられます。玉塚元一さんはその一人です。彼は慶応大学ラグビー部のスター選手で、祖父が証券業界草創期の創業者ということもあり、名前はよく取り上げられました。特にり、ユニクロのファーストリテイリングで、柳井会長の後継者として社長に就いた2002年は頂点でした。
ただ、就任したものの3年で業績不振のために退任します。その後は、企業再生事業のリヴァンブを創業して共同経営者になり、06年にロッテリアのCEOに就任しましたが、今月そこも退任しました。マスコミの受けが良いだけによく取り上げられますが、同時に失敗したときも容赦なく取り上げられます。
わが国は、マスコミが人の評価にアマアマなために、有名人は失敗を続けても堂々とチャレンジが可能です。ところが世間は反対に、起業の失敗には厳しいところから再チャレンジは難しくなります。起業の場合、一度つまずきますとその後に再起業のチャンスはそうそうありません。力量不足の時から、安易にマスコミに取り上げられて、その後に失敗するよりは、初めから起業の足腰をしっかり鍛えておくことが重要です。
中也・松陰・晋作…名前独占ダメ 特許庁、商標認めず