現在の景気は、不況の状態から徐々に回復基調に入っていると云われます。消費者物価が下がるデフレは続いていますが、安物買いばかりではなく、百貨店や専門店では高額商品も売れ始めていると言われます。消費者は、不景気でもただ安ければよいと言うものではなく、品質にも注意を払いますから、販売する方としては難しい時代です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
コンサルタントの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 10位です。
今日もクリックよろしくお願いします
人気blogランキングへ
そんななか、起業する人のなかには「良いモノは売れる」はずと、固く信じている起業家が今もいます。特に、中年で製造業や飲食業に係わっている起業家に多いのですが、日本の賢い消費者は良いモノならば買ってくれると、頑なに信じています。そのため、ひたすら良いモノを製造することに専念します。ただ、これまでのわたしの経験では、良いモノばかりに日本人が血道を上げたのはバブル経済のときだけです。
経済は生物と言われますが、それは消費者の財布の中身が変化したり、インフレやデフレでモノの値段が変化したりで、常に同じような動きをすることがないところから来ています。そのため、経営者はどこに焦点を合わせて売ると良いのか悩みます。一般的に今の経済環境ですと、安いものは売れると思われます。ただ、安さで勝負できるのは、大手企業に限られますから、中小企業では良いモノ信仰がはびこります。
これからモノと作ったり、売ったりして起業する人が、どのような商品や値段でビジネスを行うのか、意外と難しい問題です。値決めなど他人事のように思っている人も多いと思います。しかし起業したら直ぐに、どのような価格戦略で売るのか、問題が圧し掛かってくるはずです。早い段階から、自分のビジネスのスタイルを決めて準備しないと、時間ばかり掛かって販売する商品一つ決められない事態になります。
そのとき、慌ててする意思決定が良いモノになり勝ちなのです。値決めは経営戦略の根幹です。しかも、値段を上げたり、下げたりしますと、お客さんの不信感を買うことになります。早い段階から、自分の起業の基本的なことをことを決めて、ビジネスの方向性を誤らないことです。
起業に向けの書籍です