起業に際して大切なことの一つに、先入観でモノゴトを判断しない習慣をつけることがあります。先入観は、間違いの原因になります。モノの値段が下がるわが国では、利益率の高いビジネスを探す人が大勢います。最近の傾向では、訪問介護や調剤薬局などと並んで、ごみ収集や葬儀、し尿収集など、3K(危険、きつい、汚い)と言われるビジネスは、高収益ビジネスの代表格になっています。
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コンサルタントの中山おさひろです。
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靴磨きと聞きますと、この3Kビジネスと思われ勝ちです。最近では、JR東京駅や品川駅など限られた場所でしか見かけなくなりました。ほとんど個人営業で、ビジネスとはとても言えるレベルには思えません。ただ、靴磨きは消滅したとしても、1足数十万円の高級靴は売れ続けています。これらの靴は誰がどのように磨いているか、こちらの方に興味が湧きます。
今年、25歳のH さんは、この靴磨きで起業しました。H さんにしても、最初から靴磨きによる起業を考えていたわけではありません。学校を出て製鉄会社に就職し、その後英会話教材の会社に転職しています。ここで身体を壊すほど働いたために、退職を余儀なくされました。次の就職口を探すまでの間、食べていくためにアルバイト気分で始めたのが、東京駅での靴磨きです。
彼の性格は、靴をピカピカに磨き上げる仕事に向いていたのかも知れません。アパレル会社にその後就職が決っても、休みの日には靴磨きを続けていたと言います。22歳の時には、勤めていた会社を辞めて靴磨きの会社を設立し、本格的なビジネス展開へと突き進みます。この仕事を通じて、H さんは多くのことを学びました。その秘訣は、お客さんとのやり取りです。
H さんが東京駅で靴を磨き続けるうちに、何人ものお得意さんができます。このお客さんの中には、手広くビジネスをしている人がいますし、企業経営者も大勢います。この人たちと名刺を交換する仲になりました。中には、自宅で靴箱の中に入ったままの靴を、全て磨いて欲しいと依頼するお客さんも出てきます。富裕層が、向こうから靴磨きにやってくるのです。
このような伝手や、情報を元に東京・南青山に08年には靴磨き専門店をオープン。本格的に、カウンター越しにお客さんの目の前で靴を磨く、これまでにないスタイルの事業展開を行っています。従業員も3人いて、まったく新しいビジネスと云ってよさそうです。今月末には、会社の全員で本場のロンドンに行って、靴磨きの腕を競ってくると言います。靴磨きなら自分でもと、思う人は多いはずです。先入観を捨てると、この国でもまだまだ新しいビジネスが出来そうです。
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