最近は、疲れているビジネスパーソンが増えているせいか、マッサージの需要が増えています。特に、30~40代の女性に疲れを癒すマッサージが人気で、市場は右肩上がりで拡大が続いています。この業界では起業を目指す人も増えているため、駅ナカや駅周辺、フィットネスの館内などに、続々と新しい店が増えています。ただ、マッサージの定義がはっきりしないため、どのように起業するとよいのか、悩んでいる人も少なくありません。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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マッサージについて説明しますと、3つの流れに分類できます。最も一般的なのが、「あん摩、マッサージ、指圧師」と言われる最もオーソドックスなマッサージです。視覚障害の人が多く開業しているマッサージで、国家資格を有しています。医師が同意してマッサージ治療を受ける場合には、健康保険の請求も可能です。ただ、10年前には2万7千人いたマッサージ師も、今では2万3千人と一貫して減り続けています。
次は、接骨院が行なうマッサージで、国家資格の柔道整復師が開業するケースです。整復師の場合、骨折や捻挫などでは健康保険を使えますが、普通の肩こりや腰痛などでは保険の請求はできません。現在、接骨院が急速に増えていて、10年前には全国で2万5千だった接骨院数が、今は4万に近づいているほどです。「整体」や「カイロテック」と呼ばれるマッサージもありますが、これらは国家資格ではありません。
そして、クィックマッサージやリフレクソロジーと呼ばれるマッサージです。これらは国家資格ではなく、民間団体が出す資格によって営業しているところがほとんどです。「タイ式」とか「足裏」と言った種類がありますが、運営会社が独自に命名したものです。現在市場規模は、2000億円近くまで拡大しています。この10年間で、2倍弱にまで成長しました。普通のマッサージをしている分には問題はありませんが、人体に害を及ぼす恐れがある場合に限り、無許可マッサージとして警察の取り締まりの対象になります。
クィックマッサージやリフレクソロジーの関係者は、「心を快適にする癒しの一種で、健康を回復するために治療の一環として行なうマッサージとは別物」としてます。「10分間」とか「足裏」は、癒しのための行為として治療とは一線を画しています。国も、健康保険から支払われる医療行為には厳しい目を光らせていますが、癒しに対してはあまり厳しくはないようです。
【余談】
今回、銀行法違反で逮捕された木村剛は、起業に関して雑誌のインタビューで、「起業する人と組織に留(とど)まる人の違いは、1メートルの谷を飛び越えられるかどうか」と答えています。今回の事件の印象を言いますと、1メートルを飛び越えた後のことも考えないと、飛べるかどうかの問題ではない気がします。金融の規制緩和によって多くの有名人を生みましたが、起業した人はあまり上手くはいっていないようです。