わたしの実感では、起業を目指し準備をして、実際に開業まで行き着ける人は全体の2、3割ではないかと思います。準備まで行かずに起業本を読む程度の人まで含めますと、1割にも達しないはずです。ただ、目指しても実現が困難な仕事は幾らでもあります。弁護士のように旧試験制度での合格率は0.6%、千人が受験して6人しか合格しませんから、自分の希望する仕事につくことは大変なことです。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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これほど極端な例ではないにしても、将来を見込んで希望する会社や業種に就職できる確率も、決して簡単ではありません。かと言って、食べることができさえすれば良いと、簡単に開業できるという触れ込みでフランチャイズの開業を目指す人がいます。今から10年以上も前のこと、90年代後半の金融危機が起こった時期、リストラという言葉が使われだした頃にコンビ二店での開業が流行りました。
昨日まで会社勤めをしていた人が、いきなりコンビ二店のオーナー兼店長として店舗の切り盛りを始めました。確かに仕事はきつく、労働時間も長かったのですが、まだコンビ二店の店舗数が現在の半分程度の時代でしたから、けっこうな利益を上げることが可能でした。人手不足によって、親の死に目にも会えないコンビ二残酷時代とも言われましたが、それなりの収入はありました。
28日に発表された日経MJ09年度版コンビ二調査によりますと、コンビ二業界全体の売上高は8兆3千億円と過去最高です。その分コンビ二店舗総数も、4万6千店と過去最高です。売上げが増えているのは、店舗数が増えているからです。逆に、大手5社の1店舗当たり平均粗利益率は、14万9千円とこの10年間で最低です。1店当たり1日の平均売上げは、セブンが62万円(-1.6万円)、ローソンは50万円(-3.8)です。
この10年間の粗利益率は、タバコの売上げが増えた08年のタスポ効果を除くと、一貫して下がり続けています。問題は、このような情報がコンビ二開業希望者には届いていないことです。10年前と同じように今でも、簡単に開業できるコンビ二店に走る中年層がいます。いきなりリストラされると慌てるのでしょうが、この情報の不足をどこかで穴埋めしないと、コンビ二本部にいいように使われてしまいます。
【余談】
今日は、地元企業で上場している社長に、起業した当時の話を聞かせてもらいました。半導体をはじめIT系の部品製造会社です。今から37年前、大手企業から技術の人が6人でスピンアウトして起業しましたが、そのときから4項目の企業理念を掲げていたと言います。また、当時としては珍しい、5年の事業計画を立てて仕事をしていたと言います。生き残る会社は、やはりどこか他と違ったことをしてます。
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