わたしは、暇を見つけてはネット上の起業Q&Aサイトを覗いています。2年前、このサイトで民宿開業の質問をした人から、まったくの出鱈目な答えを真に受けて開業し、その後申請書類の不備や設備不足が原因で廃業した話を聞いてから、注目するようになりました。時には、同じようないい加減な回答をする人もいて、訂正の答えを投稿することもあります。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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そんななか、この質問に出会いました。「ホリエモンが、起業して、ほぼ確実に成功する方法として、以下の4つの商売をやることを挙げていました。1 利益率の高い商売 2 在庫を持たない商売 3 定期的に一定額の収入が入ってくる商売 4 資本ゼロあるいは小資本で始められる商売。この中の、全部に当てはまる商売って、何があると思いますか?」
ホリエモンは、今も若い人にとっては、起業家として高い人気を誇っています。ただ、彼が実際に起業したのは、大学在学中の1996年に創業したウェブページ制作請負会社オン・ザ・エッヂだけで、その後のライブドアを初めとする会社は全てM&Aによる買収した会社です。本人も、起業するよりM&Aを勧めていました。その本人が、起業で成功する方法を教えていることが不思議です。
一見、利益率が高い商売とか、在庫を持たないなど、米国のMBA(経営大学院修士過程)で教えている話をそのまま、確実に成功する方法としています。ただ、これには前提条件があって、マネジメントのプロの話です。日本で手軽な金儲けを考えている若者に、この話をしても土台無理な話です。米国では、不動産仲介業がまさにこの条件にぴったりの話で、その延長線にサブプライム問題が発生しています。
この成功する方法自体が、プロから見ますと子供だましの手品みたなものです。利益率や在庫だけで起業する業種を決めるのですから、一度も衣料品など扱ったことのない人にアパレル店開業を勧めるようなものです。こんな子供だましがまかり通る日本ですから、起業が難しいと思われるのは当たり前のことです。
【余談】
現在、中国に個人で渡って働いている日本人は約7万人いるそうです。この人たちは、ほぼ中国人と同じ給料、同じ環境で働いています。2000年当時と比較しますと3倍に増えています。中国語と日本語を不便なく話せますから、力量によってはもう少し高く売れそうですが、今は将来が見えない状態と言います。日本で起業に苦しんでいる人同様、中国においても苦労している人がいる思うと、思わず連帯感を感じてしまいます。
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