東日本大震災のような大変な惨事が起こりますと、人々は不安になり他人の善意にとても感動するようになります。マスコミの報道も、不幸な話ばかりの中で心温まる善意には無警戒に飛びつきます。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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3.11から2週間が過ぎ、善意の中にも計算ずくの善意があることに気付いています。最近、よく偽善という言葉を聞くようになりました。ホリエモンが募金を集め、現地に届けると言う善意に満ちた話でしたが、手数料として25%も取る行為が話題になっています。
25%の募金手数料ですと、これは募金ビジネスです。それまで、大震災に対する彼の発言は、大胆でアイデア不足のこの国においては、高い評価を得ていました。それが、この手数料の件以降、押し寄せた津波が岸から引くように話題にならなくなりました。
反対に、お笑い芸人の江頭2:50は、自らが通行許可を取り車を運転して、茨城県いわき市に支援物資を運びました。彼は、自分の行為を誰にも言いませんでしたが、物資を配ったいわき発のツイッターを通じ、広く知られることになりました。
今、日本社会はとても神経質になっています。大震災以降善意の押し売りが続いていますから、偽善的なモノを排除しようとしています。このような時には、無料サービスとか、売上げの一部を寄付といった手法は無闇に出来なくなっています。
わたしの住む街に近いJR立川駅では、震災募金を騙(かた)ってお金を集めていた29歳の男性が逮捕されています。彼は1万2千円を集め、その金で缶ドリンクを買ったところを市民に取り押さえられました。
3.11までは普通に行なわれていたエコ貢献のための寄付といった手法が、相当見える化の精度を高めて行なわないと、逆に不信感を高める結果になります。起業したばかりの会社では、この種の不信感は下手をすると倒産に追い込まれます。
今は、放射線濃度にしろ、地震の余震にしろ、景気の行方にしろ、とても国も、国民も不安定な状態です。この雰囲気をよく理解した上で起業することが大事です。起業による営業手法が、決して偽善と疑われることのないよう注意することです。
【余談】
ここでも何度も書きましたが、日本を代表する起業家と言うと、ホリエモンを反射的に答える世代がいます。多分、20代、30代の人たちです。そのため、今回のような寄付騒ぎがありますと、個人の問題ではなく、起業家とはそんな人たちとイメージされがちです。ビジネスにおいては、そんな一時のお金儲けは失敗の基です。継続性がないことには、手をださないのが鉄則です。