東日本大震災の被災者に対する国民感情も、3カ月が過ぎ同情的な発言から、徐々に批判的な台詞まで聞かれるようになりました。人間の心理には一定の流れがあり、最初はびっくりして驚き、悲しみに耐え抜く心理から、怒りがこみ上げ、諦めや批判へと進んでいくようです。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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宮城県石巻市の大川小学校では、児童108人のうち74人が死亡か行方不明です。教職員も11人のうち10人が亡くなっています。何故、こんなに亡くなったのか、テレビでも新聞でも取り上げられ、検証が行なわれています。この学校の裏山は急ですが、子どもでも登れたはずと言われます。
近くの高台を目指したため、途中で大半の子どもは津波の波にのまれました。マスコミが、暗に批判的な調子で子どもを引率する目的地を誤まったと報道してます。現地では、子どもの親にしろ誰も批判的なことは聞かれないと言います。この温度差について、何人かに話を聞いてみました。
そこで判ったことは、3月11日(金)14時46分に震度7、M9.0の大地震が発生しました。その後、調べましたら15時06分震度5、08分震度5、09分震度5、15分震度6、18分震度4、26分震度4と、大地震の後も三陸沖と、茨城沖で、間断なく地面が揺れ続けていたのです。
石巻に津波の第一波が押し寄せた時間も、大きな被害をもたらした第二波が9分後に来たときも、地面は地震で揺れ続けていました。今になってから、避難する場所を間違えたと言うことは簡単です。ただ、震度7の揺れと、その後も揺れ続く地震のなかで、小学生を高台に誘導した判断を責めることはできません。
これは、起業したときの判断でも同じことが言えます。初めて起業してお客さん対応でオロオロしているとき、仕入価格や看板の位置など、思いもしないところに問題があったとしても、ほとんど気付くことはできません。チラシに欠陥があったり、店員の接客に問題があっても、起業家は問題をよく理解することなく閉店に追い込まれます。
起業では、問題が複合的に発生します。一つの問題を解決したと思っても、既に次の問題が発生しているなど、日常的に起こることです。そのため、開業前から問題点をチェックするための仕組みを考えておくことです。奥さんに見てもらうとか、友達に覆面調査をしてもらうとよいです。
今回の大震災では、日本社会にへばり付いている、以前からの問題点が次々と公になっています。自分が被災地から離れていることで、まったく問題がないわけではなく、想像力を働かせて問題になりそうなことを炙り出すことです。起業にとっても、問題を事前に感知することで、リスクは相当減らすことができます。
【余談】
被災地では、水に浸かった車を、業者が無料で引き取り、解体業者に1台2万から3万円で売っています。ここから使える部品を外して、洗浄して販売します。中には、水害などで水を被った車を洗浄して売り飛ばしていたように、欠陥車が市場に出回らないか心配しています。