現代は、利便性が売り物のコンビニ店が、商品を宅配までしてくれる時代です。多くのお客さんの希望に沿って、サービスはますますエスカレートしています。2000年にいち早く、寿司の宅配サービスを思いついた経営者が首都圏にいました。その昔は、寿司は宅配が主流でしたが、回転寿司が増えてからは、宅配サービスはあまりみなくなりました。
このビジネスアイデアは当たりました。宅配寿司の「味ぎん」フランチャイズにもビジネスを広げ、一時は直営店、フランチャイズ店を合わせて100店舗近くまでビジネスを拡大しました。同時に、競合する店舗も増えました。1年後には、宅配寿司の最大手「銀のさら」が開業しています。「ふく鮨本舗の三太郎」なども、同じ時期の開業です。
その後は、高齢者向け弁当宅配を手始めに、宅配ビジネスがブーム化していきます。コンビニ店やスーパーまでが宅配ビジネスに参入します。寿司の宅配も、ますます広がると思い込んでいましたが、他のビジネスの宅配に比べ寿司の宅配は広がりませんでした。銀のさらが画期的な解凍技術でお客さんを増やした他は、どこも先細りです。
他より早く宅配ニーズに気付いた経営者でしたが、メニューの寿司は宅配よりも、家族が食べに外出するメニューになっていました。結局は、三太郎と同じように倒産する羽目になりました。宅配サービスの時代到来を人より早く読んでいながら、ほとんど恩恵を受けることなく倒産したことになります。
ビジネスはタイミングが大事です。人気になる前に売り出したために資金が続かず、何ら恩恵をうけることなく廃業や倒産する会社があります。起業する以上は、このタイミングを見る目が必要です。早すぎてもいけませんし、遅いと話になりません。どのタイミングがベストなのか、ビジネスにおいては永遠の課題とも言われます。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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