起業を考えている人の中には、会社設立や資金作り、従業員集め、などを起業と考えている人が少なくないです。また、過去の起業での成功例ばかりを知りたがる人も大勢います。確かに、起業する人にとって、会社登記を行うのはたいへんな作業です。資金集めで失敗する人も少なくないです。
ただ、登記や資金集めのリスクは、その後の開業してからのリスクと比べますと楽なものです。よく、自動車免許を例に出しますが、一度も車を運転したことのない人が、免許を取るのは大事業のように思えます。ところが、免許を取得してしまうと、誰もたいへんなこととは思いません。
本当にたいへんなのは、一人で公道に車を乗り出してからです。運転を始めて2、3カ月も経つと、誰も免許取得がたいへんだったなんて思い出しもしません。起業の場合もまったく同じで、開業してお客さん集めが始まったならば、会社設立や資金作りの苦労など直ぐに忘れます。
起業する前には、成功した人の話を後生大事に聞きたがりますが、実際に起業しますとほとんど参考になりません。成功話はほとんどが過去の話です。車で言うなら、バックミラーを見ながら運転しているようなものです。目の前に飛び出す子どもを、バックミラーだけ見ていては避けられません。
このようなことは、起業してある程度ビジネスを継続させたことのある人なら、誰もがよく知っている事柄です。わが国には、500万近い自営業者と、250社以上の中小企業があります。けっこう多くの人が、起業してビジネスを継続させています。
ネットで起業を調べますと、会社設立や事業計画書作りが、あたかも起業そのものであるようなサイトが多くあります。これらは、起業の入口の話で本質的な話ではありません。本気で考えなくてはいけないのは、時代の流れを認識し、お客さんに支持されるビジネスを展開すること。起業の一時の成功はゴールではなく、成功に近づく努力を長く続けることです。
【一言】
今日は、喫茶店経営者から、人手不足でバイト集めの苦労話を聞かせてもらいました。周辺に、イケアに続いてららぽーとができますから、今後ますます人集めは苦労しそうです。発想の転換は、こんなときに大事です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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