現在、わたしたちが考える坂本竜馬像の原型は、司馬遼太郎が書いた「竜馬がゆく」に起因しているといわれます。
竜馬に対し多くの日本人は、温度差はあるものの好感を持っています。ただ、司馬本人が言っているように、歴史小説であり、フィクションも多く含まれています。
100年以上昔の、竜馬の心中を言葉にすることなど、史実ではありえないことです。関係者に裏づけを聞くことができませんから、司馬の推測や演出が多数あると思って間違いないです。
「賢者は歴史に学ぶ」と言いますが、坂本竜馬に関しては、相当な資料を調べないと、「竜馬がゆく」を読んだだけで幕末を学ぶことは難しいです。一方からの情報だけを信じ、モノゴトの判断をしては大きな間違いを犯します。
似たようなことは、わが国の戦前、戦中の歴史にもよく見られます。たまたま、自分が読んだ歴史書や小説をそのまま史実として信じ、歴史認識を本の著者に委ねてしまいかねません。
ビジネス本の中にも、「このようにして数億円儲けました」といった類の本がよく出版されます。本にするくらいですから、確かに儲けたとは思いたいのですが、そのことと読者がこれから同じコトを真似て、数億円儲けるとはまったく別の話。
鉱山での金探しと同じで、最初の発見者は金の鉱脈を探したとしても、似たような地形に行って金が出るとは限りません。逆に、二番煎じは見つからないのがビジネスの世界の定説です。
起業する人は、まず高い視点に立って、都合のよい話には疑ってかかることです。儲かる話が表にでる理由から、メリット、デメリット、そのビジネスの本質、将来性など考えないと、起業で成功することは難しいです。
【一言】
最近の日本人は、とても騙されやすいような気がします。起業する人の場合、もし騙されてしまうと命取りになります。この場合、言葉の問題ではなく、本当に自殺する人さえ出るのが起業です。自分が目指すビジネスに関しても、時々はほんとに人に役立っているか疑ってみることが必要です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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