円相場が急落しています。11月6日には対ドルで一時115円台まで下がり、10月31日からの1週間で6円近くも下落しました。
この原因は、日銀が行った追加の金融緩和です。米国は、10月いっぱいで金融緩和を停止していますから、日米で逆方向の金融政策を実施することになります。
今後は、円相場ばかりでなく、長期金利にも影響が出ることが予想されます。それはまたにしますが、日銀幹部もここまで円安が進行することは考えていなかったと思います。
黒田日銀総裁は、物価上昇率が2%を超えるまでは「何でもやる」と発言していますから、円安にはほとんど関心が払われることはないと思えます。
国や日銀の政策について、あまり大きな影響を受ける人が出ないように、国民としては細心の注意が払われているように思いがちです。実際は、国の最高首脳も自分の立場を守るため注意を払うことはないです。
そのため、政策によっては意図せざる結果をもたらすことがあります。有名な例ですと、米国で自動車運転者の生命を守るために、シートベルトの着用が義務付けられた時のこと。
この法律が導入された結果、運転者の死亡件数は変わらず、歩行者の死亡が急激に増えました。シートベルトを着けたため、運転者は安心してこれまで以上にスピードを出すようになった結果です。
日銀の場合は、物価上昇でインフレ状態にすることにより、財政赤字を少しでも減らそうとする下心がみえます。その影響は国民が被ることになりそうです。
円安が続きますと、輸入物価の上昇が激しくなります。在庫を持たない、これから起業する人にとっては、高値の仕入れ価格よっていきなり他店より高い商品を売ることになります。
既に、今年に入ってコーヒー店や輸入家具店などで起業した人は、いきなり大波を被る状態になっています。起業する業界動向をよく熟知した上で開業しないと、不本意な開業によって短命の起業に終りそうです。起業経営相談をお待ちしています。
【一言】
輸入商材でビジネスをする人の場合、他方で輸出商品を扱うことによって、為替バランスは取れることになります。ただ、そんなに簡単に商品を見つけたり、輸出業務をすることはできません。そこで考えられるバランスの取り方は、日本を訪れる外国人観光客を相手にしたビジネスの展開です。円安を追い風に、観光客は増えますから、何かしら売れるモノを探してみては。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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