現代はビジネスの転換期と言われます。日々の営みがビジネスですから、白から黒に大きく変わるようなことはありません。
それでも、小さな変化が積み重なって大きな変化となっていきます。丸井が、全国24店に出店するテナント店を、ネットで11月から募集を始めているのも、そんな変化の一つと考えてよさそうです。
従来は、テナント募集のときは大半が縁故関係の、信頼の厚い会社に限られていました。お客さんは、丸井のブランドを信用して集まって、商品を購入してくれます。
出店した店舗が、偽ブランド品を販売したり、飲食で食中毒を出すようなことがありますと、丸井も他の出店者にもたいへんな損害を与えることになります。
そんなこともあって、丸井自体が自社企画による百貨店方式で店舗運営をしてきました。このような方式は、安全ではありますが、今の時代ではお客さんを強く惹き付ける集客力がありません。
今は、百貨店が年々売上げを落とす時代ですから、このトンネルから抜け出す方法として、外部の中小専門店を集める方法に切替える必要があったようです。
決してアパレル店に限っての募集ではなく、テナント募集で先行した町田マルイでは、飲食、雑貨、サービスなどの専門店が人気を集めています。
百貨店営業ではよく聞かれる課題ですが、どこの店も似たような商品、似たような営業ばかりで、お客さんにとっては面白くないという不満。
今、小売業にとって求められているのは、他店では扱っていない独自商品を仕入れることができるかどうか。小売店経営者が、メーカーに企画提案をして商品を作るようなケースも出始めています。
起業を目指す人にとって百貨店型店舗が、ショッピングセンター型の専門店への切替えは、今後の店舗コンセプトを考えるうえで参考になりそうです。
【一言】
今夕、東京はるまきの清宮さんが、日本テレビのevery. に出ていました。当初、清宮さんははるまき専門店に自信をもっていましたが、わたしははるまき単品での開業に不安を感じていました。それでも、単品営業で売上げを伸ばしていますから、ターゲットを絞る販売は想像以上にニーズが強いようです。惣菜に限らず、ターゲットを絞ることは大事です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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