企業倒産は、大きな会社は大丈夫で、小さいと直ぐ倒産すると思いこんでいる人がいます。これは間違いです。企業が倒産するのは、経営者が経営方法を誤ることが第一の原因です。
例え小さな会社であっても、しっかりお客さんを掴んでいる会社は倒産しません。ITバブルが弾けた2001年度の小企業の倒産は、全体の49.8%(東商リサーチ調べ)でした。
ところが14年度は、70.4%まで上昇しています。全体的に金融緩和の影響で資金繰りが楽になって、中堅・大手企業では過去最高の利益を出している会社が多くあるなかです。
現在は、年間の倒産件数が24年ぶりに1万件を割っていて、過去に例のないくらい倒産の少ない時代です。その中で、従業員数5人未満の小企業の倒産だけが大きな割合を占めています。
この1、2年、日本経済は大きく変化しています。15年以上に渡って続いたデフレが終息して、円安などによる物価上昇のインフレが始まっています。また、人手不足も次第に深刻になっています。
小企業経営者の中には、いつまでもデフレ気分から抜け出せず、仕入れ価格の上昇や人手不足に対して、真剣に向かい合っていない人が大勢います。今の時代を読めていないのかも知れません。
本質的には、時代の変化への対応ができていなかったようです。そこに、中堅・大手と小企業との差が現れました。日ごろの情報に対する感度の差や、経営力を鍛えることをしなかったことが原因です。
今後、日本経済は、ますます激しい変化が予想されます。経営を間違えない仕組み作りが必要です。変化は考え方によっては、会社を大きくするチャンスでもあります。
【一言】
起業のための読書会を、5月23日(土)昼12時半から東京・中野で開催します。あまり起業への思いを人に話すことのない人が、起業向け読書を通じて話すことが目的です。わたしからも、最近の起業の動向や今後の起業の進め方を話しています。費用は3000円(飲み物付き)です。問い合わせ、参加希望の人はここからメールをお願いします。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 17位から 19位に下降しています。
いつも気持ちよいクリックをありがとうございます人気blogランキングへ