誰の話だったか、どんな本に書いてあったのか、詳細はほとんど思い出せません。ただ、しっかりと頭の中に張り付いて、時々思い出される記憶ってありませんか。
たわいのない厭なこと、たまには役立つことなど、どれだけその種の記憶が頭の中にあるか、整理のしようがありません。ただ、誰の頭にもたいへんな量の記憶があって、その人の行動を何らかのカタチで規定していることは確かです。
そんな、わたしの中でたまに役立っている記憶の一つに、忍者の人物調査術っていうのがあります。戦国時代、情報が極端に少ない時代に、敵対する武将の人のなりを知ることは至難の技でした。
住民の噂だけが頼りの時代、既に情報コントロールを行なっていた武将もいたと言われます。ニセの情報を信じたために、大事な戦さに負けて命を落とす侍さえもいた時代のことです。
そんな状況で忍者は、武将と親しい人間を調べることによって、知られていない武将像を知ることができたそうです。武将本人の人格や知性は、日ごろから親しくしてる友だちを調べることで、判ってくるということのようです。
この方法は、ビジネスで新たな取引先や付き合う人間を選ぶときに役立ちました。詐欺に遭ったことのある経営者が、取引相手に知り合いとして紹介された人間の不自然さから、気付けばよかったという言葉も記憶に残ります。
裏社会の知り合いが多い経営者は、いくら好人物でもやはり危ないです。実際、2000年前後のITバブルが崩壊したとき、裏社会からIT業界に参入していた経営者は、そのほとんどが消えてしまいました。
長く会社経営をしている人は誰もが、他の経営者とは違う経営手法や人を見る目を養っています。経営ノウハウの書籍は、その一端を広く開陳しているデータと考えると判りやすいです。
【ひと言】
自民党の青年局が主催した集まりで、作家の百田尚樹氏と参加した議員の発言が問題になっています。わが国の安倍晋三首相は、子どものころから現在に至るまで、ほとんどエピソードが語られない珍しいタイプ。その人となりを知るのに、親しい人から見える人間像は役立ちそうです。そういえば、百田氏はとても安倍首相とは親しい人間のようです。
元気にお過ごですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 18位です。
いつも気持ちよいクリックをありがとうございます人気blogランキングへ