一時より下火になっていますが、それでも人材派遣会社の設立を考える人は大勢います。今は人材派遣会社から、派遣社員を希望する企業は多いですから、短期間に黒字経営も可能な環境にあります。
問題は、派遣スタッフをどのように集めるか、この問題を解決することなく開業は難しいです。多くの会社が人手不足で悩んでいるように、どこの派遣会社もスタッフが集まらなくて悩んでいます。
せっかく人材会社を設立しても、主役の派遣するスタッフが集まらないことには、会社の事業として成立しません。笑い話のようですが、このような派遣会社が今は多くあるようです。
あまりにスタッフが集まらないため、役員が他の人材会社のスタッフとして働きながら、人集めをしているといった噂です。今の時期、人集めが難しいことを知っていながら、何故人材派遣と思う人は多いと思います。
話が脱線しますが、多くの人は自分のこれまでの経験や環境に支配されていて、広い社会に住んでいながら、無闇に知らない世界へは飛んでいかない習性をもっているそうです。
よく話題になるのは、振り込め詐欺に一度手を染めた人間は、似たような仕事から抜け出すことができません。結局は、詐欺以外のことでお金を稼ぐ方法を知ろうとしないためです。
人材派遣で収益を上げた経験のある人は、これまで何度か廃業や倒産を経験しても、結局同じような起業や仕事につながって生きています。官公庁も、ITも、飲食の人も、同じようなつながりの仕事ばかりを探します。
結論から言いますと、人材派遣の起業を考えるなら、今の時代はスタッフ集めの問題を解決できた人でなければ難しいです。集めるだけでなく、何かしらスタッフのメリットを提供できないと会社は長続きしません。
人材派遣のビジネス環境は、わが国の求人環境の変化に伴って大きく変わりました。とかく、昔のイメージをそのままに起業を考える人がいますが、今はその切り替えが必要なときです。
【ひと言】
時間感覚を無くした起業ほど怖いものはありません。特に、中高年の人に多く見受けられるのは、5年、10年前に好調だったビジネスを、今も続いていると思い込んでいる人のケース。川の流ればかりでなく、世の中のすべてのモノは変化を続けています。しかも、それを購入してくれる人の心も変化していますから、しっかりした時間軸をもたない起業は危険です。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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