わが国のサラリーマンは、労働規制が緩和することでますます縛りは強くなります。規制の対象にならない管理職の人は、これまで以上に追い詰められるように思います。
降格を覚悟して組合員ならば定年まで働けると言われますが、今後の企業環境を考えるとそれも信用できません。仕事が厳しく「これ以上、この会社にはいられない」と思ったとき、起業を考えることが多いです。
転職して、新しい会社で新人社員として扱われる屈辱を考えますと、退職金を元手に起業することで一生の居場所を作れると考えるようです。ただ、今までやり手だったからと言って、起業して直ぐビジネスを軌道に乗せれるほど甘くはありません。
早い話、会社で行う仕事と、起業して行う仕事では、内容がまったく違った仕事と思ったほうがよいです。既存の会社には数億円とか数円億円といったビジネスの実績があり、行う仕事はこの実績を増やすことが目的です。
起業の場合、まず0の状態を1にすることからはじめなければなりません。ビジネスの世界では、10を11にするのと、0を1にするのでは、加算するのはどちらも1ですが、1の持つ価値はまったく違います。
自分で仕組みを作り、新規のお客さんを作って0を1にするのですから、掛かる時間やエネルギーがまったく違います。この覚悟のなかった人は、起業してから後悔することになります。
もし、この会社にはいられないと思ったら、慌てて会社を辞めることを考えるよりも、起業のための準備を始めることが先決です。もしこの先で辞める気になったなら、上から何を言われても耐えることができます。
本気で起業することを考えたならば、社内での叱責や嫌味などはチョロイもの。その後の起業本番で悔しい思いをするときのための、軽いトレーニングと思うと気も楽です。
【ひと言】
今後日本は、ビジネススタイルがこれまで以上に変わると思われます。特に小企業の場合、今のように利幅の少ないビジネスは継続が難しいです。これまでとは違った発想の転換が求められます。これって、今勤めている会社でも、役員から何度も言われている決まり文句。役員の叱責は自分への励ましと思って、起業の準備を優先です。これこそ発想の転換が必要です。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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