ポケモンGOがわが国でも配信された7月は、ゲームに夢中な人たちが事故に遭う可能性が高いと予想されました。スマホに熱中して街を歩いたり、乗り物を運転したりで、大事故につながる危険性が心配されました。
実際には、警官に注意される人はいてもそれほど大事故にはなっていません。今から37年前、ソニーからウォークマンが発売されたときも、イヤホーンをして街を歩くのは危険と問題になりました。
現在、ウォークマンを聴いて街を歩いても誰も危険とは思いません。多分、事故がゼロになっているとは思いません。利用者が経験を重ねることによって、危険を回避する能力が高まっていると考えた方がよいようです。
使用頻度が増えることで能力が高まる行為は、経営学の原則である「経験の経済」に当たります。起業家やスタッフの累積経験が蓄積されることによって、コスト低減につながり、事業のノウハウの蓄積にもなります。
起業するとき、この「経験の経済」は事業の隠れた資産となります。事業を継続することによって、この資産の拡大が見込めるビジネスは、頑張りがいのあるビジネスということになります。
起業をするなら、例え1度目は思い通りにいかなくても、次に生きる事業をすることは大事です。同じ商品やサービスを提供するにしてもこの蓄積があると、他の技術とを合わせて違った「もの」や「こと」を作れます。
事業の継続によって、スタッフの能力が高まり新規参入する他社よりも、低いコストの商品やサービスを提供できます。これからの事業では、スタッフの能力も含め総力を結集しないと、既存の会社には勝てません。
この時期は起業相談のタイミングです
【ひと言】
日本人は長いこと、金儲けをすることは恥かしいことという思い込みがありました。そのため、経営学の進歩が遅れ、経済学ばかりに人材が集まった過去があります。今でも、米国の大学院で経営を学ぶ日本人は少なく、インド、中国、韓国に後れをとっています。先々、日本経済にどのような影響があるのか、不安に感じています。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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