民泊やカーシェアなど、自分が所有するモノを他人に貸したり、他人とモノを共有、共使用するシェアの発想は20代から30代前半が中心。21世に入って大人になった人に共通する価値観と思っています。
世界的にも共通する発想で、家具や衣類などもシェアしますし、今は必要としない余剰資金までシェアしている国があるほど。今後、シェアする対象はますます広がって、ビジネスチャンスも増えそうです。
横浜とインドネシアのジャカルタにマンションをもっている人が、一方で住んでいるときには、空いている部屋は他人に貸す生活を日常的に行うケースもあるほどです。
ここで見落とせないのは、部屋や家を貸している人が、必要以上にモノをもたない生活をしていること。これまでの生活者と違い、所有物が減って統計的にも、消費する商品の少ない生活をしていると考えられます。
自動運転車はシュア時代の象徴と言われています。特に運転席は、所有者を象徴する座席ですが、この運転席で運転しない自動車が登場するわけですから、シェア時代に滑車をかけることになります。
今後は、この若者たちが年齢を重ねますから、モノの消費はますます減るはずです。一方、現在60代後半の団塊世代の人が、後10年もすると続々と高齢者の仲間入りします。
バリバリの昭和生まれで購買力の高い約1000万人近い人たちが、今後10年もすると続々と介護と医療の対象となる年代に入ってきます。食も細くなりますし、買い物も必要な日用品ばかりが中心です。
こう考えますと、日本の今後の姿がある程度輪郭を想像できるのではないでしょうか。この国のカタチは、これからますます大きな変化の時代を迎えることになります。
これから起業を考える人は、日本社会の今後の姿をイメージしながら業種や業容を考えるべきです。変化にも耐えられる構造の起業を考えないと、起業して直ぐに社会から置いてきぼりになりかねません。
【ひと言】
世界の先進国や中国が、約12億人の住むアフリカをターゲットに据えるのは、各国の高齢化がこれから本番を迎えるからです。世界の高齢先進国の日本から見ますと、中国の高齢化もこれからいよいよ急速に進むことが分かります。社会の進行度は日本から約20~30年遅れ。今は、日本のバブルの時と同じで、世界を自分が支配できると考えがち。間もなくたいへん厳しい経済がはじまりますと、日本と同じ道を歩むはずです。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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