わが国での事業の歴史で、今ほど信頼や信用に関して無関心な時代はなかったように思われます。戦前は、情報が極端に少ない時代でしたから、人との取引では信用に頼ることが多いのは当然といえます。
現代の小企業取引においては、社名をネットで検索する程度が信用情報の収集法でしょうか。民泊のポータルサイトAir bnb では、民泊を利用する人のFacebookや Twitter を検索して身元確認をしています。
日本でもベンチャー企業の中には、相手の信用調査を行うとき、SNSを利用する会社もあるようですが、欧米ほど一般的にはなっていません。起業する人にとって、取引相手の身体検査は大事な要件です。
特に、最近はメールやブログで、大金を儲けたとかプレゼントする話が満載です。起業する人が、そんな簡単に儲かる話に乗っていたら、いくら資金があっても足りません。例え一時儲かっても、起業は持続性が問われる事業です。
以前、首都圏の居酒屋チェーンを約50店まで広げた経営者のMさんから聞いた話です。彼は、男性の社員200人近くを雇って、新鮮な肴を売りに飲食業界で話題になった人です。
従業員の人間性を判断するとき、「話している発言内容よりも、何を聞き取っている人間かに注視していると、その人間を判断するうえで大きな間違いを犯すことはない」
このMさんの言葉は、その後のわたしにとって金言になっています。若い男性従業員が少数で運営する居酒屋店などでは、売上げの誤魔化しなどよくあるようです。多くは、ギャンブルやキャバ嬢に入れ挙げた結果です。
Mさんは、そのような黄信号の点滅している従業員を、早い段階で探して環境を変えると言ってました。そのノウハウが、取引先や同業者の人物を判断する助けになったといいます。
起業する前から、人を見る目を養う習慣をつけることは大事です。特に、信用に対する考えが薄れ、騙されることの多い現代社会です。日ごろの生活でも、人を見る目と信用とには気に掛けた生活をすることです。
【ひと言】
食べログが、掲載店の評価に関して広告と連動していることを公表しました。一見公平に見えるつくりですが、その内実は食べログに広告を載せたお店の評価は高くなります。日本人の番付やランク好きを利用した、広告宣伝は多くあります。次第にネットスキルの高い人も高齢化しますから、これまでのステルスマーケティングを利用した騙しに、そうそう誰もが簡単には騙されない時代がやってきます。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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