米国の西海岸では、ラーメン一杯が20ドル=2060円でも売れてる店があるといいますから、日本で営業するよりは海外に出たくなる気持ちも分かります。
そんなラーメンの国内業界では、ラーメンスープを専門に製造する会社が市場を広げ、今は取引先が1000店にも達する勢いといいます。早い話、ラーメン店の店名は違っても、同じスープなんてことが今進行中のようです。
昔から、「ラーメンはスープが命」といわれてきました。スープのコクが違うとか、こってりスープなのに喉ごしが良いとか、ラーメン専門店はスープの美味しさを競ってきました。
そのスープが同じ味ということになりますと、ラーメンも味気ないものになります。けっこうラーメンにはこだわりのある人が多いですから、この先何を信じてラーメンを食べるとよいのか・・
化粧品業界では、ほんの少数の製造会社が化粧品メーカーから依頼を受け、化粧品製造を手掛けています。この場合、一社一社材料の種類や配合が違うので、製品としてはまったく別もので問題もないようです。
ラーメンの場合は、まったく同じスープを各ラーメン店が使っていると思われます。誰にも知られない仕組みなら、お客さんも知らずに美味しいと思って食べていたでしょうが、製造会社の社長がペラペラ喋ってはいけません。
ラーメンのスープ作りは、長時間かけ煮汁を作るわけですから、これまでもたいへんな作業であるとは言われてきました。他のラーメン店では作れない秘伝のスープ作りが、各店の誇りでもあったように思います。
食べもののキモとなるスープを作る専門会社が生れる背景には、日本でラーメンが衰退する歯車が回り始めているのかも知れません。海外で脚光を浴びる一方、国内で衰退する商品はこれまでにもよくあったことです。
ラーメン店の多くが、楽なスープ作りをする時代。自前で手間をかけてスープをして、ラーメンを売るビジネスはお客さんに評判になります。あくまでも、他の人とは違う道を行くのがビジネスです。
【ひと言】
同じ事業をしている経営者でも、他の会社と同じことをする人と、他とは違う経営を考える人では、事業の目的がまったく違ったものになります。他と違う経営をするはたいへん難しいですが、それがお客さんの希望に沿うものなら、頑張っただけの報酬は間違いなくあります。起業では、勇気をもって人と違うことを目指すべきです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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