不況色が色濃くなって、女性の活躍がますます期待される社会です。わが国の男女平等の度合いを指数化した「ジェンダー・ギャップ指数」は、136カ国中、105位ですから成長の余地はふんだんにあります。
わが国で女性の地位が低い理由は、経済や政治の分野で女性が女性を応援しようとする気持ちが低いことに尽きます。
日本人は、どうも男女の性差別に関して鈍感なようです。学校教育において、ほとんど男女差はありませんから、就職して数年もすると男女の待遇差の大きさを知らされます。
政治や経済、行政など権力中枢の幹部はほとんどが男性で、戦前から続く男性上位の悪しき習慣をそのまま踏襲しているためです。
ただ、生産性が求められるビジネス世界において、女性が活躍できる場を確保している会社ほど、高い成長力と収益性を上げていることは確か。
その理由は簡単で、消費社会においては、商品やサービスを購入する人の6割から7割を女性が担っているからです。子供や高齢者の買い物を女性が代わりに行うケースが多いため当然のことです。
そう考えますと、消費する女性の気持ちがよく判る、女性が企画し、戦略を練った売り方をしない会社は、販売でのミスマッチを犯していると言えます。
情報が今ほど多くない時代には、女性の視線を気にすることはなかったですが、今は圧倒的に女性同士の情報交換が進んでいます。
経営者の判断次第で、女性に働きやすい職場はいくらでもつくることができます。しかも、積極的に女性を活用している会社は、成長が著しいことは多くのデータに現れています。
そこに気付いた経営者と鈍感なままの経営者では、今後数年で会社規模が大きく変わりそうです。
小企業を起業した人の場合、パートで採用した女性を上手く使いこなせず、男性の採用で「やっと会社らしくなった」と自慢する経営者は多くいます。
せっかくのパート女性にやる気を出してもらうほうが、安上がりで経営効率の上がるのに、頼りない男性に頼っている姿を見るのは、こちらも辛いものがあります。
【ひと言】
日ごろから、権力をもっている人には騙されないよう気をつけているわたしです。安倍首相の名目経済成長600兆円は、目標を達成すると日本国民は豊かになれると勝手に想像しがちですが、これは勘違いです。世界第3位の経済大国日本ですが、国民一人当たりのGDPは世界26位。600兆でも700兆でも、大企業ばかりに資金が集まり国民が貧しい社会なら、この600兆円の課題自体が間違っています。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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