新年を迎えると、気持ちも新たに起業を考える人が増えます。そんな起業を考えている人から、「会社経営を考えるとき、何をどう取り組むとよいのか?」といった趣旨の質問を複数いただきました。
会社勤めをしている人の場合、特に大手企業に勤めている人ほど、それだけで自然に経営が分かっているような気持ちのなりがちです。そのため、大手出身の人ほど陥りやすい落とし穴があります。
一人の社員が、実際に会社内で関わっている仕事の範囲は、精々全体の10%にも達していない人がほとんど。大きな会社に勤めていた人ほど、実際の起業した時に知らないことが多く、間違いも犯し勝ちがちです。
わたしが経営を考えるときの発想は、出店を計画している場所に立ったり、参入を予定している業界でのポジションに立ったつもりで考えるものです。その場所から見渡せる範囲で、マーケティングや戦略を考えます。
根底にある考え方は、ビジネスの相対的な判断が重要で、お客さんも相対性でお店や会社を選ぶことに起因しています。日本一の介護施設を考えるよりは、起業する周辺で最も充実したも施設を目指すことです。
起業が軌道に乗った上で、事業領域を広げるなら、東京一でも日本一でも目指すべきです。そんな起業を目指す人にとって参考になる最新の起業家研究を、クリステンセン教授が行なっています。
「成功している起業家に共通する思考パターン」です。起業する人にとって、人生で誇るべき財産は資金の額などではなく、日々生きるために大切な習慣を、身につけることを考え続ける思考です。
1つ目は、身の回りのビジネスや消費行動に疑問を投げかける目を持つこと。「もし自分がこれをしたならどうなるか」を常に考え続けていることです。
2つ目は、もし興味のもてることを見つけたら、徹底的にしつこく観察を続けること。人気の芸能人や文化人の興味をウォッチしていますと、他愛のないことでも価値の低いことで、長い時間かけて考え続けている人が多いことに驚きます。
3つ目は、これら疑問や観察を発展させて、仮説を立て新しいこととして実行に移すことができる人です。実際にビジネスになるかどうか、試してみることです。
4つ目は、この仮説を実行に移すに際し、誰に相談することで実現に近づけることが出来るか考えることです。一人だけで、いつまでも思い悩むタイプは過去の起業家です。
以前の起業スタイルとは、相当取り組み方が変わってきています。今は、この他にも「開業資金は出来るだけ少なく」、「起業に向けて早く手を打つ」など、現代の経営は他の技術分野と同様に進歩を続けています。
【ひと言】
早稲田大ビジネススクールの入山先生の起業論の中で面白いと思ったのは、副業の勧めです。会社勤めをしながら副業をする、ハイブリッド起業と言うようですが、世界的にこの方法はとても一般的のようです。先日会った20代女性は、会社勤めと同時に、週に一度他の会社の仕事をすることを会社から許可されていると言っていました。今は、色んな方法があって、組み合わせによっては無理なく起業できる環境を自分で模索できそうです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 13位から 12位に上昇しています。
ここでクリックお願いします。人気ブログランキングへ