今、日本の経営者の多くは、米国・トランプ新大統領の政策が日本経済にどう影響するか、自分の事業への影響はどうなのか、ハラハラしながら注視している時期と思われます。
米国大統領選挙において、最後はヒラリー・クリントンさんの当選を信じて裏切られた人たちです。当選後も、当然現実的な政策に変更すると期待していたのに、簡単に期待を打ち砕かれた人たちでもあります。
日本からの米国向け輸出が減少しますと、米国の咳で風邪を引く虚弱体質の日本経済ですから、大変な影響がでるはずです。中国向け輸出の最終消費地が米国の場合も、日本には大きな影響が及びます。
ただ、トランプ大統領による大きな政策変更が行われたとしても、実際の経済への影響は3か月後、半年後、下手をすると1年後にならないと、日本企業の業績に表れないことも考えられます。
その間に再び新たな問題が発生し、新大統領が発した政策変更の影響のことなど、忘れさられるのが日本人の健忘体質。トランプカオスなど昔のことと思っていたことが、現実となって企業業績に大きな影響を及ぼします。
その時になって初めて、日本企業経営者の中でも優秀な人とダメな人との差が顕著になります。ダメな人は常に新たな問題にばかりに振り回され、ビジネス社会で発生している本質的な問題とその裏とを読めない人。
トランプ大統領は、近年では稀にみる幸運な大統領です。経済は、リーマンショック以後7年半に渡って好調が続いています。オバマ大統領時代のように、前任者の起した戦争で財政や国民に危機が迫っているわけでもありません。
そんなよい環境の中で、雇用と賃金格差だけに政策を絞った国家運営を考えています。一国の政治が、一つの問題解決ばかりに重点をおいたとき、バランスを欠いて新たな問題を生むことになります。
今後、米国の混乱はしばらく続くでしょうから、日本経済もその影響から逃れられない。この先、トランプカオスの影響に流されない、自分の経営スタイルをもっている人は、事業への影響を最小限で済ませられる人。
何事も根気よく続けられる人が、最後は事業を成功させられる人と思っています。これは学歴とか、資金のあるなしとは関係ないです。人のやらない努力を長く続けられることが、成功につながります。トランプカオスの影響も忘れないでください。
【ひと言】
自分のスタイルとは、言うことは簡単ですが、実際に身に付けるのは難しいものです。特に企業経営においては、自分で判断の優先順位を決めておいて、それに従って取り組む手法が、各経営者の経営スタイルということになります。会社の資産を最優先するか、自分の安全か、従業員の生活か、この判断を事前に決めておかないと自分のスタイルは作れません。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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