現在は世界的自動車メーカーばかりでなく、ソフト開発、通信、人口知能など、先端技術の企業多数を交えて開発の進む自動運転車。この自動運転車はシェアビジネスの象徴とも言われています。
今は国会で法制化が進む民泊、外国で人気を集める相乗りの自動車運行、お金の貸し借りまでシェアと言われ、個人対個人(P2P)ビジネスとして急速な広がりを見せています。
わが国では既存の業界の力が強く、個人が共同で建物を借りるシェアハウスと、民泊以外はあまり広がってはいません。他人と共同で使用する習慣が、これまで日本ではあまりなかったことも大きな理由のようです。
シェアビジネスがネットを通じ広がるキッカケとなったのは、2008年のリーマンショックです。民泊の最大仲介サイトAirbnb も、相乗り自動車のUBER(ウーバー)も、格差の広がったリーマン直後に誕生しています。
特に、若者の失業率が高くなったことをキッカケに、利用する人も提供する人も、収入の厳しくなった若者の発想から始まったビジネスです。そのため、シェアビジネスには副業意識が強く働いています。
これから起業を考える人にしても、時間や住いに余裕のある人は、起業する事業とは別にシェアビジネスに参入することで、複数の収入源を確保しておくことでリスクヘッジになります。
次第にシェア市場への参入意識は高まっていて、自動車、駐車場(ガレージ)、家具、余剰資金、衣料など、アイデア次第でまだまだ広がります。最初は若者が考えたアイデアですが、今後は年金収入の不安な高齢者にも参入する人が増えそうです。
【ひと言】 将来、シェアビジネスがますます拡大することがあっても、自動車や旅館・ホテルの需要が大幅に減ることはないようです。一番困るのは、市場規模を拡大させてきた大手企業であって、小企業は広がる用途に対応したビジネスがますます増えると思うとよいのでは。お客さんのニーズは細分化してますます広がりますから、新たなチャンスが生まれると予想しています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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