起業することで、雇用した人たちを使う立場になったけれど、どうしたらよいのか判らない起業家がいます。開業準備の段階から、自分が率先して仕事をしているけれど、スタッフは手持ち無沙汰にしている光景を見かけます。
スタッフは雇用したら働いてくれるものと思い込んでいるけれど、実際には何をしたらよいのか、何を求められているのか判らないスタッフがよくいます。経営者が巧く仕事の目的や流れを説明しないと始まりません。
会社を作って人を雇用したならば、その起業家は自然と組織リーダーになります。通常、組織のリーダーは、選挙によって選ばれるか、指名された人がなりますが、会社経営者は自分が作った組織なのでリーダーです。
気をつけないといけないのは、自分が経営者なので自然にリーダーと思い込んでいても、現実には誰も後ろをついてきてくれないことがあります。振り向いたら、誰もスタッフがいなくなって閉店に追い込まれるケースです。
現代のように人手不足の時代は、このリーダーの下で仕事をしても、何のプラスにならないと察知したらスタッフが辞める時代。どんな素晴らしいビジネスプランを考えても、スタッフがいなくて立ち上げられない事業さえあります。
この問題を解決するためには、起業準備の段階にリーダーシップに関して、知識とその実践とを身に付けておく必要があります。予備知識なしに、開業していきなりリーダーシップを発揮することは無理です。
日本での起業は、まったく泳ぎを習うことなしに、いきなり深い海に放り込まれれ、生き残るかどうかの世界と言われます。その状態で、水中で何んとか泳げたら起業成功ですが、失敗したら溺れてそれまでの話です。
そんな博打をするよりは、準備段階でリーダーシップを身に付け、そこから起業を進めても決して遅くはありません。リーダーシップを身に付けてから業種を探しをすることも可能です。
【ひと言】
起業する人の多くが事業内容に関心を向け、いかに売るかばかりに気を向けるのに、会社の組織に関してはほとんど気を使わないのが現実です。今は、人手不足がこれまでにないほど大きな問題ですから、スタッフのやる気を高めることも同様に大きな課題です。いかに面白いビジネスを会社全体で共有できるか、経営能力に関わる大問題です。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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