現代、日本社会にはモノが溢れていて、消費者のニーズは次第にモノからコトに関心が移っていると言われます。ショッピングセンターに家族行っても、買い物は二の次で目的は映画や飲食などが典型です。
小企業のビジネスにおいても、この流れを感じさせるコト消費の動きを見つけました。これまで腕時計というと、携帯電話が普及するまではサラリーマンにとっては必需品でした。
時間を知るという意味では、携帯をもっていると時計は、カメラや電算機、地図などと同様に、携帯の中に取り込まれてしまいました。今、時計はリッチな人のステータスの役割になりつつあります。
後は、仕事柄時間のチェックが必要な人に使用されるケース。先日、会議に参加した12人の腕をみていたら、時計を身に付けていた人は5人だけでした。
ところが、この腕時計をファッションの一つとして捉えるビジネスが拡がっています。しかも、時計のデザインと、ベルトの色彩と、バックルの型とを組み合わせるコトのビジネスです。
これまで、時計をお店で選ぶと言いますと、お店が用意した1個体の時計を数十個の中から選ぶ行為でした。それをコトのビジネスとして提供するこの会社は、7000通りの組み合わせから選んでもらう買い物を提案します。
このような発想は日本人にはこれまでなくて、香港、シンガポール、台湾などの市場で日常的に行われる商行為のようです。扱い商品を時計から離れて、考えると他にもありそうです。
多数の商品から選ぶ行為が、コト消費という発想がわたしにはなかったです。でも、商品によっては、お店でノンビリと見比べて選ぶことは、これは楽しい時間の過ごし方で立派なコト消費です。
【ひと言】
コト消費に欠かせないのが、お客さんに対応する専門知識をもったスタッフの存在です。モノ消費では、それほどの専門性は問われませんでしたが、コト消費ではスタッフの力量がそのまま集客につながります。ここでは、会社の組織力が問われることになります。起業家も経営者として、スタッフ以上の力量が問われると思います。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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