人間は生まれた時から身につける学習法が、その後一生頭にこびり付いているようです。赤ん坊として生まれたときから、耳が微か聞こえる程度で、目も鼻も機能していません。
そのため、耳から聞こえることには、泣き声で反応することを徐々に覚えますが、目で見えることに反応するまでには時間が掛かります。臭覚や味覚など覚えるのはずっと後のこと。
大人になってからの学習法も赤ん坊の時と同じく、身に迫る問題に対しては必死に解決法を探し記憶しますが、それ以外のことはあまり身に付きません。使用目的のない英語学習や資格試験など誰もが経験してると思います。
何故このようなことを考えるかというと、よく「起業に向けてどんな勉強をしておくとよいでしょうか」といった質問を受けるからです。起業に成功するためには、特別の勉強法があると思っている人が多いです。
事前に、マーケティング、会計、組織論を学んだとしても、実際の起業ではあまり役に立ちません。学校で、いくら経営学を学んで優秀な成績であったとしても、起業の成功とは何の関係もないのと似ています。
漠然とした経営学を学んでいても、実際に自分が起業したときに関わるビジネスは、とても個性的で特殊なもので汎用的な知識とは関わりのないとが多いです。もし勉強をしたいなら、目指すビジネスに沿った実学を学ぶこと。
最も参考になるのは、自分の勤めている会社をモデルに、資金の流れや意思決定の方法を学ぶ。自分の会社が厭なら、起業を想定した業種を選んで仕組みやビジネスモデルを覚えていくことです。
自分が実際に体験したビジネスを基に、起業を考えることは大事です。具体的なモデルを基に考えると、空想することなく地に足の着いた起業を学ぶことが可能になります。
【ひと言】
自分の直観力や思考の癖を認識しておくと、判断するときに間違えることが少ないと言われます。資金の乏しい経営者は人から提案を受けたとき、お金がかかるかどうかばかりに関心が向きます。資金の豊富な人は、その提案が面白いかつまらないかで判断します。しかも、長く考えるよりも、直観での判断の方が当たることが多いとも言います。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 21位から 26位に下降しています。ここでクリックお願いします。 人気ブログランキングへ