起業を考える場合、あまり競争の激しくないブルーオーシャンでの起業を誰もが志向します。ただそのその市場も、あまり売れすぎますと、その後には大変な競争が待ち構えています。
最近の小企業ビジネスですと、「民泊開業」、「フィンテック開発」、「コインランドリー」など、よく話題になる市場ですが、ご承知のように今では想像以上に激しい競争状態です。中堅企業が参入しているケースもあります。
このところ話題になっているのが、小売業のジレンマです。他の業種と比較して小売りの不振が目立つようになりました。その原因は、小売りの中でも高額品はリサイクル商品として再び市場に戻ってくるからです。
ニトリの家具はあまりリサイクル市場では売られませんが、大塚家具の製品はリサイクルされ、大塚家具の売れ行きにも影響を与えています。リサイクル品のネット販売市場が広がり、新品同様に中古品が売れています。
ユニクロは売れ行きに影響がありませんが、百貨店が扱う商品にはもろに影響が出ています。アパレスネット販売のスタートトゥデイは、積極的に中古品市場に参入して売上げを伸ばしています。
一方で、食品やサービス業にはリサイクルがないため売り上げが伸びています。価格の上昇も始まっています。ネットの用途が拡大し続けていることで、業種によっては思いもしなかった影響が生れています。
そんなところから小企業での開業においては、ネットの影響を最小限にすることにより確実なビジネスを考える人が増えています。小資本の会社にとって、新旧の入れ替わりが激しいネットビジネスで生き残りは厳しいです。
【ひと言】
起業を考えるキッカケが、旬のビジネスとの出会いというケースはよくあります。問題は、そのまま突っ走るか、一度立ちは止まって考えるかの違い。そのためには、準備期間を十分にとって、方向転換のできる時間的余裕が必要です。一つのビジネスに首を突っ込むことによって、起業家としてのモノの見方が変わってきます。すると、これまでビジネスとは無縁と思われた周辺のモノゴトにビジネスチャンスがあることに気付くことも増えてきます。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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