今でも、日本人のわたしが気恥ずかしくなるくらい、日本人をほめ称える書籍広告をよく見かけます。尻がむず痒いというか、正直あまりいい気持ちじゃないです。
過去の経験から、この種の記事が多く出回った後には碌なことがないからです。戦前、戦争に突き進むときには日本賛歌、鬼畜米英でした。1985年からのバブル経済のときも、日本人は優れてる話ばかりが満載でした。
バブルの時は中曽根康弘さんが首相をしていて、安倍内閣ほどではないけど、経済の力を背景に日本人に自信を持たせようという演出が露骨でした。このとき、自主憲法制定を主張する人が増えた時期です。
中曽根首相が退陣して数年後にはバブルが弾け、日本経済にとっては失われた10年とか、20年が始まりでもあります。現在のアベノミクスも、日本人を褒めちぎっていますが、その後には地獄が始まる予感がします。
ただ、日本人は諦めがよいというか、思考に連続性をあまり求めない民族。大半の人は、バブル経済に陥らせた政権の責任追求をするようなことは絶対しません。
日本の法体系をズタズタにした安倍首相にしても、誰からも責任なんて問われないことを見越していると思います。日本人の諦めのよさは、世界に例をみない詐欺事件の多さにもつながっているような気がします。
これは、日本が地震や水害など災害大国であることと関係があるのでは。世界の各国と決定的に違っているのは、日本の国土が異なった4つの大陸プレートが連なっている場所にあることです。
そんなに不安定な場所にある国土ですから、日本の陸地面積は地球全体の陸地の0・25%しかないのに、地震発生率は世界の10%近くも集中しています。
木造住宅で火事が多く、大地震と大津波が発生しやすい土地柄ですから、モノゴトに対して諦める気持ちが自然にできているようです。
奇跡といわれた日本経済の高度成長は、たまたま60年代から80年代にかけ、大きな自然災害が起きなかっただけ。阪神大震災以降は、大きな地震や津波、水害、火山噴火が続き、経済にも影響がありそうです。
夢よもう一度と、継続的な好景気を望むよりは、地道に借金を返済するための経済活動が必要なときです。日本国民は諦めのよい民族ですが、起業を目指す人は諦め悪くモノゴトにこだわりましょう。
【ひと言】
日本人の諦めのよさで思い出しますが、ビジネスを考える時に時間軸をしっかり据えて考える習慣が必要です。これから起業を考える人は、参入を考えている事業の過去から現在までをラフな記録でよいので、時間を追って書き出してみてください。流行りすたりがあったり、現代人が求める流れが見えてきます。こんな第一歩から始める、大きな判断ミスをすることがありません。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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