今年も後一月余りを残すだけになりました。振り返ってみて、今年一年で何ができて、何ができなかったか整理をする時期にきています。これから事業を考える人にとって、目標設定と結果検証は成功に欠かせません。
「目標をしっかり決める」ことによって、何のために仕事をしているのか、不安になる気持ちをなくすことができます。また、何をしたらよいのか考える時間のムダをなくすことにもなります。
途中、いつもこの「目標を確認する」ことによって、ご自身の最初の方向性を見失わないで済みます。途中の確認作業を怠ったために、最初の目標と最後の結果とが関係のない事態になる失敗を防げます。
年の終わりには、目標に対し自分がどこまで「成果を上げているか検証する」ことです。検証をしてみないことには、自分がどの程度成長しているか知ることができません。
そこで気になるのは、目標設定をする場合にどのくらいの本数の目標を掲げるかです。今年も相談でお会いした人の中に、年内には起業を実現したいという人が少なからずいました。
その後、連絡のなくなった人もいますが、ほぼ3割の人が年内に起業を実現しています。事前準備をしっかりしている人、あまりしていない人など、起業までのプロセスはバラバラです。
ただ、目標を大きな一つ、二つに絞らないで、小さな目標の積み重ねで50本とか、100本くらい掲げる方法が意外と有効です。小さな目標ですと、達成するのにそれほど苦労しません。達成感も得られます。
多くの目標を考える場合、今の時期から準備を始めると来年1月には気持ちよくスタートを切ることができます。来年のこの時期には、自分の目に見える成長を感じていたいものです。
【ひと言】
この10年ほど、米国では頭脳の働きの研究が進んで、消費者心理ばかりでなく経営者心理も深く理解されるようになりました。そこで見えてきたのは、人間の脳はとても怠惰で、常に楽をしようと考えていること。この怠け癖を修正することで、起業する人にとって成功に関わることが判ります。起業経営相談でも、怠け心をなくす仕組みに重点をおくようにしています。自分は怠け者で忘れやすいことを意識して目標を考えてみてはどうでしょう。