この文章を読んでいる人の半数以上は、これから起業や新規事業を考えるいる人なのでは。既に起業を実現して開業している人も、少なからず読んでもらっていることを実感しています。
ただ将来の起業といっても9割以上の人が、今はまだ漠然とした起業であって、尻に火が付いた状態で起業を迫られている人は、1割もいないのではないかと推定されます。
そんな状況を見越して提案するのですが、これから起業するならば2020年の東京五輪以降に照準を絞って考えてはいかがでしょうか。
その理由は、現在の景気判断をするのにぬるま湯状態の経済環境から、20年以降には一変している可能性が高いからです。
日本経済は13年から5年間、日銀の大幅な金融緩和によってダラダラと好況か不況か判別できない、似非好景気が続いてきました。アベノミクスと言われますが、20年まで期限付き好景気ですから、その後は予測が不能です。
ただ、大不況発生の周期性を考えても、わが国の財政事情にしても、人口減少にして、大型プロジェクトがないことを考えても、20年を待たずして景気が失速することは十分考えられます。
世界的会計事務所KPMGインターナショナルの調査によりますと、日本の経営者の87%が、「今後3年間に自社業界に大きな破壊が起こる」可能性を予測しています。
AIの台頭、エンジン車からEVへの切り替え、IoTの普及、ビッグテータなど、会社の存続に関わる大きな課題、難問が目白押しです。人手不足や需要の減少も続きます。
このような時に、既存企業を真似た会社を設立しても、同じように消えるのが関の山です。はっきりした目標は、これまでになく立てづらくなっています。
慌てて起業するよりは、時代の流れをよく観察し、次の時代が求める起業をする方が賢い判断と言えそうです。よく見えない時代に起業するのは、目を瞑って目的地もなく車の運転をするようなものです。
【ひと言】
今年はひと夏小学校で水泳授業の補助をした関係で、顔も身体も真っ黒に日焼けしました。その黒さが最近はすっかり消えたことで、おばさんたちからよくその理由を聞かれます。実は、身体の毛細血管の働きを活発にするため、シナモンをコーヒーやヨーグルトに振りかけて飲んでいます。冷え性や肌の若返るによいと言いますが、確かなようです。人体実験をしていますからw