これから年末年始になりますと、長い休暇を利用して旅行にでる人が増えます。日ごろ、仕事で忙しい時間を過ごしている人にとって、旅行はのんびりできる息抜きには最良の過ごし方と思われています。
ただ、旅行のもつ効用に関しそれ以上のことは考えたことがありません。慌ただしい思いをして旅行に出かけるよりは、家でのんびり過ごす方がよほど気分転換になると思っていました。
ところが、旅行をすることによる個人生活への効用は、わたしの想像をはるかに超えるもののようです。旅行がもつ魅力は、今は研究も進んでいて大きな役割を果たしています。
精神的にストレスなどで疲れている人にとって、旅行は最良の薬になります。日ごろ生活している場所とはまったく違った景色や環境に置かれることが、一番の気分転換になります。
また、日常生活とはまったく違う空間に移ることで、日ごろの緊張した人間関係から解放されます。知らない土地で出会う人とは、平等な関係ですから心がまったくの自由になります。
旅行の好きな人には、無意識なうちにこの自由を求め旅立っている人が多いのかもしれません。以前は、何で高い金を払って旅行をするのか、その気持ちがわかりませんでしたが、心の治療で出かけていると考えると納得できます。
定年で仕事をリタイアする人の第一希望が旅行といわれると、その気持ちが分かるます。これまでの日常とは違った、非日常を求め心の安らぎから旅行にでているようです。
こう考えるますと、外国人旅行者を迎い入れる日本人としての気持ちにも、納得の余裕が生まれるような気がします。この視点を利用して、観光ビジネスを考える手もありそうです。
【ひと言】
起業する人は、他の人よりも主張が強く、強力な実行力の持ち主と思われがちです。確かに、主張も実行力も必要ですが、それ以上に重要と思われるのは、人の話を聞く耳と人の動きを見る目です。あまり耳や目に注目は集まりませんが、実際に事業を動かすときには、この耳や目の力がモノをいいます。よかったら注目してみてください。