最近、自分的にはとても興味深い情景を2度見ました。一度は、わたしが所属している水泳協会の都下の集まりで、父親と参加していた4歳くらいの男の子がタブレットを使って遊んでいるシーン。
もう一度は、自分の3歳の孫にデジカメを貸したら、人真似をして色々写し始めたことです。タブレットやデジカメは大人のアイテムと思い込んでいましたが、幼児でもシャッターを押す力さえつくと遊べます。
当然、レンズ部分を手で塞ぐなど失敗は多々ありますが、そこでの失敗を繰り返しながら扱い方を学んでいきます。これらの情景を目にしたとき、ぼんやりと思い浮かんだ言葉があります。
「Fail Fast」⇒「失敗は早くしろ」です。生まれてから長いこと、失敗は最悪なことと教えられて育ったわたしのような人間にとって、「失敗するなら早くしろ」は判ってはいても納得できない点もありました。
まったく経験値のない幼児が、デジタル機器を扱う情景を目にして。うろこが落ちる音を聞いたような気がします。新しいことに取り組むとき、以前なら慎重によく考え失敗をしないようにしました。
今は、無駄な資金はかけないようにして、できることから始めるのが仕事の進め方のようです。デジタル時代のビジネスは、小さな失敗ならできるだけ多く経験することが有利に働きます。
デジタル機器は安く、壊れにくく、復元方法も広くネット上で紹介されています。事業にしても、前段階の準備期間では小さな失敗を多く経験することで、事業家脳も相当鍛えられることになります。
【ひと言】
最近、公的な会議に参加して感じることですが、過って有名だった50代より上の先生たちの話を聞いていると、デジタル化の早い流れには付いていけない話をしています。AI(人工知能)のように、定義が時代と共に変化する不安定な事象を理解している人は少数です。今後、ますます人の入れ替わりが進むように思われます。