「明後日午後8時から4人様のご予約、予定通りで大丈夫でしょうか?」 女性の声でこんな確認の電話が直接入ったなら、飲食店の無断キャンセルは相当数防止することができないだろうか。
「当日予約を破棄されますとキャンセル料が発生しますから、ご注意してください」 ここまで念押しした場合、現在飲食店が頭を抱えている無断キャンセル問題は相当減少すると思われます。
現在は、ネットを利用して人手を掛けないビジネスばかりに注目が集まりますが、そんな時代だからこそ手間の掛かるビジネスの価値は高くなります。
年間推計で2000憶円の被害がでると言われるのが無断キャンセルです。
キャンセルに悩む飲食店との間で契約を結び、予約確認とフォローの電話を入れる無断キャンセル防止ビジネスはニーズがありそうです。ここまでなら、仲介ビジネスに興味のある人なら考えると思います。
問題は、この上に1つか2つの付加価値を付け加えることができるかどうか。起業や新規事業に取り組む場合には、この先も見越したビジネスを考える必要があります。
しっかりしたニーズがありますし、これまでメインストリートにはなかったビジネスですから、事業が軌道に乗る可能性はそこそこあるビジネスと言えます。
ただ、その先を見越して事業を考えると、決して簡単とは言えなくなります。特に、対人ビジネスの不慣れな人が個々の飲食店の責任者と交渉して、キャンセルに関する仕組み作りや契約書作成は一時の起業熱では難しいです。
直ぐに具体的な起業は難しくても、このような事例をデルにして取り組んでみることはスキルアップにつながります。このような努力を続けることによって、会社勤めを続けながら準備は可能です。
【ひと言】
何事も、頭の中だけで取り組んでいることは、頭の中で終わりになってしまいます。少しでも具体化させたいと思うなら、行動のための一歩を踏み出すことが大事です。特に、50代のラインを跨いだり、前方の視野に入っている人は、踏みだす癖をつけないことには一度の失敗でこりごりする人が多いです。一度、二度の失敗も視野に入れ挑戦することで、スキルは格段と高くなります。
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