04年6月、東京・西葛西に開店以来、親子連れが引きも切らず訪れる人気のカフェを経営しているのが、クリアールの藤代聡社長だ。
子育て、少子化、コミュニティーカフェなど、話題のキーワードから生まれたビジネスモデルがカフェ「スキップキッズ」である。
「スキップキッズ」では、就学前の子どもたちが遊具で遊びまわり、母親は食事やお茶の後を、食やフラワーデザイン、アートで一時のノンビリタイムを楽しむ事ができる。
藤代社長は学校を出た後、15年間リクルートに勤めて起業のチャンスを窺っていた結果が「スキップキッズ」なのだ。
藤代社長自身が3児の父親で、奥さんの子育ての大変さを見ていて、小さな子どものいる家庭をターゲットにしたビジネスを考えついた。
これまでの起業の常識と違うのは、子どもの遊ぶスペースや遊具を第一に考えた点。これまでも、子どもが遊べるスペースがある飲食店はあったが、あくまでも飲食スペースの片隅に追いやられていた。
所が、「ステップキッズ」では数人の保育士さんを配置して、全体スペースの半分近くを遊び場が占めている点が大きく違う。しかも、味にはうるさいお母さん向けにも、本格的なパスタ料理などで喜ばれている。
店舗の運営もこれまでの常識とはかけ離れていて、店内でカルチュー講座が開催されたり、企業の商品テストやアンケート、グループインタビューが実施され、モニターなどでは参加親子に謝礼がでることも予め予告される。
リクルート時代に藤代社長が、多くのお客さんに受け入れられる仕組みを研究し、事前調査に長い時間をかけた成果が表れている。
これからは、西葛西、南行徳での成功モデルをパッケージにして、広く全国に広めたいとしているが、これからの展開が楽しみである。
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