7月5日、オンラインゲームの「サイバーステップ」がマザーズに上場した。この会社、会長の佐藤類さんら東京高等工業専門学校の卒業生3人が、2000年4月に起業した会社だ。
実際には、99年3月に東京高専を卒業して一度は別々の道を歩きだしている。ただ、99年の大変な不況の中で心ならずも就職したが、社会に出て初めて、自分たちが学生時代に培ったネットワークに関する技術や3次元グラフィックスの技術は、事業になることに気付いた。そこで、1年後に3人が再度結集してサイバーステップを立ち上げている。
ゲーム自体は殴り合いのアクションタイプだが、子どもへの教育的配慮から登場キャラクターをコミカルなイメージにしたり、流血やショッキングなシーンをなくしてストーリーにも工夫を施している。また、ゲームの「ダウンロード」などで、遊びの初期費用をゼロにした点も特徴だ。
社長の竹内重親さんは創業の3人とは関係がなく、以前はアップルの社長を務めていた人。93年からベンチャーキャピタルを通じてサイバーステップのサポート業務や経営コンサルティングで取締役として参加、05年からは社長をしている。
創業メンバーが自分たちの得意の業務に専念して、マネジメントは経験豊かな人を据える方法は、グーグルが01年に導入した方法と同じ道を歩んでいる。
現在は、オンラインゲーム(3Dオンライン対戦格闘ゲーム「GetAmped(ゲットアンプド)」)の企画・開発で、アジア5カ国のサービス会社にライセンス提供、わが国のユーザーと合わせて1600万人以上のユーザーを獲得している。
人の集まりはそれだけで経営資産だ。ゲームに特異な才能を持つ人たちの集まりは、中国や韓国のオンラインゲーム大国に伍する企業を作り上げた。
《お助けのワンクリックお願いします》
人気blogランキングへ