わが国で最も開廃業の多い業種というと、飲食業に尽きるだろう。新宿・歌舞伎町などには、3カ月や半年くらいのペースで店の装いが変わる飲食店もあるほどだ。
この開廃業の多さを、新たなビジネスのきっかけに出来ないか考えていたのが、当時の店舗流通ネット(現・
TRNコーポレーション)に勤めていた久保田恭章さん(32)である。
TRNコーポレーションは、村上ファンドが筆頭株主だったので有名になったが、本来は賃貸の飲食店を外部に業務委託することで利益を上げる、ユニークなビジネスを行っている。
久保田さんはこの会社で取締役関連事業本部長として、03年2月から廃業飲食店の中で集客の見込める店舗を自前で再生、「時の居酒屋・刻」の店名で運営コストの低い店舗モデルを作り上げて、直営店方式による営業か、外部に販売するライセンス店として運営を行っていた。
そして昨年には、遂にTRNコーポレーションから独立し、「
フーディーズ」の社名で新たな出発を果たした。
過去の実績もあるので、現在は直営店7店、ライセンス店6店が既に営業しており、飲食店の再生事業は予想以上の実績を上げている。
現在の仕事を熟知していると、その裏側にビジネスチャンスが潜んでいることはよくある。単に気付くだけでなく、それをどうビジネスに結びつけるか、事業プランに落とし込んだ上で実行につなげるまで、厳しいようだが、これがけっこう楽しい仕事でもある。
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