ネットショップで起業を考えている人なら知っているだろうが、昨年11月に富田貴典著「日本人が知らなかったネットで稼ぐ新手法 ドロップシッピング」が売り出され、新手のネットビジネスとして注目された。
ただ、わたしもドロップシッピングを長いことドロップショッピングと勘違いしていたが、内容の理解が曖昧で、日本ではこの種の仕入ルートの流れは難しいと思っていた。
ドロップシッピングは直送の意味らしく、これまでネットショップが行っていた卸業者からの仕入を、専門のサービス業者が行うもの。「ノーマネー、ノーリスク、ノー在庫」が売りで、ネットショップはお客さんに売ることだけに専念できるシステム。
このサービス業者の存在なしに、富田さんの本では販売手法を紹介したために、いかさまビジネスの非難を受けることもあった。まったく売れないネットショップの起業家にとって、新手法のネットビジネスに対しては期待が大きい。
そのサービス業者が、ここにきて事業を本格化させている。「
メイクショップ」はGMOインターネット系で、月額2万円の定額料金を取って商品発送と代金回収を行う。
「
もしも」は利用料を商品の卸値に上乗せして注文を受け、年内のサービスを目指すサイバーエージェント系の「
ストアファクトリー」は、低料金の定額制に商品上乗せ型。
ネットショップも、アフィリエイトも、実際に売って儲かっているのショップ全体の2割とか、1割5分と言われているが、ドロップシッピングにも同じような構図がみえてくる。本当に儲けているのは、ネットショップならモールの運営会社、アフィリエイトならサービスプロバイダーなのだ。
本当に起業を考えるなら、ドロップシッピングでもサービス業者の側で事業を行うべきだ。扱い商品を狭いジャンルの特異な商品に絞り込むことで、大手のサービス業者とは違った枠組みを作ることは可能だ。オメオメこれから売り手の側に回っても、資金と時間ばかりを使って、サービス業者の売り子の一人になるのが落ちだ。
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