10月1日は「法テラス」がスタートする日。多分、勘のよいみなさんは気付いていると思うが、わが国では司法の大転換が進行している。
談合の取り締まりでは、大企業関係者も官僚も次々と検挙されているし、違法駐車も飲酒運転も一斉に取締りにあっている。サラ金や証券会社など金融業界の不正行為に対しては、警告なしでいきなり業務停止命令が出されている。
弁護士を目指す司法試験では、法科大学院の出現によってこれまで約2万2千人の弁護士は、10年後には2倍の4万5千人以上の弁護士がわが国生まれることになる。
そこに法テラスの出現である。法テラスでは、国民に弁護士や司法書士の斡旋をしたり、裁判費用の立て替えを行う。
実は起業をすると、裁判に巻き込まれるケースが急に多くなる。よくあるのは、飲食店に来店したお客さんが、メニューの食べものを食べて食あたりを起こしたなどと訴えられるケース。
接骨院など整体の仕事では、治療を受けたお客さんから、患部の痛みがひどくなったなどといった訴えを受けることもある。
すべてが裁判に持ち込まれるわけではないが、訴える人には誠意をもって交渉にあたらなければならず、こじれる前に弁護士に連絡して交渉してもらうのがベストの解決法なのだが、これまではなかなか弁護士にたどり着けなかった。
法テラスのスタートを機に危機管理の意味からも、一度自分の起業が抱えるリスクを考えるのも大切なことだ。
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