人がまだ行っていないビジネスを立ち上げるには、勇気と同時に資金や人の協力が必要だが、ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんは、資生堂に勤めていながら入社2年目にビジネスモデルコンテストに優勝し、在職のまま育児休暇をとっている女性の職場復帰支援サービスを立ち上げてしまった。
wiwiw(ウィウィ)と名づけられたこのサービスは、ビジネススキルアップ講座と育児のためのライフスタイルアップ講座の二つの講座からなり、現在110社が参加してオンラインを通じて受講社員は在宅で学ぶことができる。
また、育児に関する情報の提供、育児休業者同士のコミュニケーションの掲示板も設置してある。これら全てのプログラムは、育児休業者職場復帰プログラム実施奨励金や次世代育成支援対策推進法の対象プログラムになっていて、国の奨励金や法律の努力義務に応えるもの。
当時25歳の小室さんは、育児を行う同世代女性のニーズと、彼女たちを雇用する企業のニーズとを結びつけて、プログラムの開発を考えついた。多分、資生堂と言う職場にいなかったら、このような思考は浮かばなかったに違いない。
05年には資生堂を退社して、ワーク・ライフバランスを設立した。今度は、wiwiw の仕事を行う中で寄せられた介護休業者やうつ病などによる休業者にも対象を広げる予定だ。
「人の行く裏に道あり花の山」の格言ではないが、他の人が行わないビジネスに限りない可能性がある。まず、何故自分がしなきゃいけないのか、その理由付けが大切だ。ネットショップにおいても、その理由付けができる起業をする必要があると思う。
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