日銀の金融政策決定会合が21日開かれ、短期金利の誘導目標である無担保コール翌日物金利を現行の年0・25%から0・25%引き上げて、年0・5%とすることを決めて即日実施した。
NHKのテレビニュースでは、中小企業経営者がこの金利上昇は経営に相当響くと嘆いていたが、はっきり云って0.25%の上昇で経営が苦しくなるような会社は、既に倒産していておかしくない。
経営者の本音は、これでわが国の金利が欧米に足並みを揃えるカタチで上昇が続くことが怖いのだ。米国のFF金利5.25%やEUの3.5%と比較して、日本の0.5%は問題外に低すぎる。この低い金利が、世界経済の波乱要因となっていることを考えると、ある程度の上昇は仕方ないところ。
これから起業する人の立場で云うと、これまでの低金利によって何とか生き永らえてきた会社には、そろそろプレーヤーの交替をしてもらって、新たな起業家に任せてもらいところだろう。多分、経営不振の会社の倒産が相次ぐ代わりに、新たな会社がドンドン誕生すると思われる。
ただ、起業家が立ち上げる新たな会社も、これからはある程度の利幅の大きなビジネスでなければ、事業の継続は難しい時代に突入することを認識してもらいたい。それと、金利の上昇に伴って国の財政事情はいよいよ厳しくなるので、公共事業や国の資金を当てにする起業は止めておくことだ。
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