流行とは、「乗っかるものじゃなくて、自分で作るもの」とは、昔から云われる商売の極意だが、最近は「耳かき」が流行しているそうだ。ネット販売している耳かき屋さんを調べても、直ぐに10店以上が検索されるほど増えている。
耳かき専門店が続々と誕生している背景には、わが国を席巻していた「癒し」文化が一段の広がりを見せ、癒しから次のステップの「気持ちのよい」段階に入っているようだ。
マッサージでも足湯でも、気持ちのよいことが商売になり始めている。耳かきも、その流れの一環のようだ。落語の世界では、上は象牙から下は釘の頭まで、耳かき道具を使って耳をかいてくれる珍商売が登場するが、案外エステやマッサージと併用すると人気になるかも知れない。
千葉の富里市で耳かき専門店を営む「耳かき亭」は、昨年5月からネットショップと軽自動車を使っての移動販売で耳かきを売っている。驚くことに取り扱っている耳かきの種類は150点以上で、竹製の数百円の商品から、上は銀製や内視鏡付きの業務用、液体タイプまで1万円を超える商品まであるそうだ。
今はまだ、流行を作るまでにはいっていないが、後続の耳かき専門店が増えるにしたがって、ネット販売に続いて、移動販売や耳かき商売が流行ってくる可能性もある。耳のゴミはこれから益々増えることはあっても減ることのない代物。腰を落ち着けてできる商売だ。
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