最近は、高校生の息子が母親を殺したり、社保庁の医療官が同窓のよしみで贈収賄事件を起こしたり、大きな事件が相次いでいるためマスコミの扱いは小さいのですが、飲食業界としては起ってはいけない事件が起きてしまいました。
大阪・ミナミのステーキチェーン店「ペッパーランチ」心斎橋店で、食事中の20歳代の女性客を、店長と店員が拉致、乱暴するとんでもない事件が発生したのです。
「ペッパーランチ」について少し説明しますと、マザースに上場しているぺッパーフードサービス(本社・東京都墨田区)が経営するステーキとハンバーグのレストランです。前年比売上高21%増の97億円を記録する、目下絶好調のフランチャイズチェーン店で、直営60店、フランチャイズ138店を全国に展開しています。
今回事件を起こした心斎橋店は、犯人の25歳の店長と店員とが店を任されていたうえ、大阪では一級の土地ですから本部の直営店のようです。
不二家の不祥事でも、全国の多くのFC店が泣かされましたが、今回の事件でも結局泣かされるのは多くのFC店です。多分、ペッパーフードサービスとの契約では、このような事件による加盟店の影響についての保証は、まったくないに等しいでしょうからFC各店が風評による売上げ減少をかぶることになります。
どこの飲食店も人手不足は相当深刻になっており、このような事件を起こす人間を速成の店長として雇うしかなかったのでしょうか。もし、本部が自社のブランドを守りたいなら、年度の出店計画に沿って機械的に出店することばかりを考えず、人の質にも責任をもてるようになってから、出店するべき時期にきているようです。
これからは、雇い入れる従業員の質が業績に大きな影響を与える、そんな時代に入っています。
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