このところ、救いようのない企業犯罪の連続なので、起業を目指す人にとっては気の滅入るような毎日ですね。ただ、企業犯罪を犯した会社は、否応なしに舞台から降りますから、考えようによっては起業チャンスです。
現在、ミートホープって会社は企業犯罪の代表格ですが、この会社の問題点を検証してみると、何故犯罪に走るのか、すごく分かりやすいと思います。
田中稔社長は、若いときは食肉加工会社に勤めていて、そこから独立開業したと報道されています。30年以上に渡って食肉加工を生業としていますが、彼の会社は消費者向けには下請け仕事です。
今回の事件では、北海道加ト吉の名前が出てきていますが、加ト吉も香川県の食品加工の下請け会社からスタートして「カトキチ」の全国ブランドに会社を成長させましたが、ミートホープはブランド品の下請け製造か、せいぜい給食センターや弁当会社向けに業務用の食肉加工品を販売するに留まっていました。
長年蓄えた加工技術は、もっぱら消費者を騙すことばかりに使われていたと思います。多分、90年代からのデフレ経済で物価価格が引き下げられる中で、ミートホープの騙しの技術は大手ブランドにとって重宝していたはずです。
ミートホープの事件をきっかけに、農水省は牛ひき肉食品の全国調査を始めますが、多分相当数の各地のミートホープは出てくることは間違いありません。北海道苫小牧の一社の問題ではなく、牛肉の不正表示は全国の問題と思った方がよいと思います。
「食品に対する不安がますます高った」時は、食品加工の起業の時と思います。ただ、現在の加工会社と同じ方法による製造や流通では勝負になりませんが、これまでにない方法を考えてきた人なら、この既存の加工会社に白い目が向けられているときこそ、最大の起業のチャンスです。
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