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わが国では、サービス業の生産性の向上が経済活性化のカギと長いこと言われ続けてきました。これからサービス業で起業する人にとっても、開業当初にどれだけ生産性を高めることができるかによって、開業の成功失敗に大きく影響すると思われます。みなさん、元気にお過ごしですか。
サービス業の生産性というとモデル事業として取り上げられるのが、低価格理美容店のQBネットです。駅構内やスーパーマーケットなどに出店しているので、既に利用されている人も、通るたびに見かけている人も多いと思いますが、10分間千円のヘアカット専門店で、お客さんの待ち時間を店頭の電光サインで表示しています。
QBネットが行っている生産性向上とは、髭剃りは自分でできるのでヘアカットだけにサービスを絞っています。「マイナスの差別化」です。他の理美容店がドンドンサービスを増やして価格を吊り上げていった過程の反対行動に出ています。携帯電話で高い売行きを示す「らくらくホン」の文字が大きく、サービスを最小限にした論理と同じです。
またQBネットの店舗では、予約を受けないために電話は設置していません。支払いは券売機の利用券を買い、両替はしません。店員の無駄な動きをなくするためには、椅子と鏡台とを組み合わせた専用のユニットを自主開発しています。このシステムによって、3席ある店舗で1日約70人の利用があると採算が取れるそうです。
お客さんのターゲッティングもはっきりしていて、仕事の忙しいサラリーマンやあまりヘアスタイルにこだわらない若者が対象です。類似のサービスを行う理美容店が生まれているところから、現在はOL向けのカットとブローの店舗や主婦や子どもをを狙った店舗なども誕生させています。問題は、昔からの既存の理美容店の権益を守るために地方によっては、頭を洗う洗髪機器の設置を義務づける自治体があることです。
どのサービス業においても、どのように生産性を高めるか、とても難しい問題ですが、この難題を解決すると起業がとても楽になります。