わが国でのビジネスで、今後高い成長が期待されるのが観光ビジネスです。日本の経済成長は既に終わっているようですが、成長の中で形成された文化は外国人の心や目を奪っています。アニメや寿司、現代アート、日本食などです。みなさん、元気でお過ごしですか。
政府も地方自治体も、外国人観光客の誘致には積極的です。最近の不景気のお陰で、国民の観光も海外から国内へとシフトしているようです。この増え続ける観光客をどうビジネスに転化させるのか、起業家にとっては遣り甲斐のある課題になりそうです。
東京を例にしますと、最近注目されている観光スポットは都民の台所と言われる築地市場です。ここでは、魚介類の料理を食べることができると同時に、市場取引の様子を目の当たりで見ることができます。マグロの競りでは、観光客が直接マグロに触ってしまうために、見学を制限する事態になるほどです。
また、観光地として有名な北海道・小樽では、名物のガラス製品の販売が行われている一角に、観光客によるガラス製品作りの体験コーナーがあります。
多くのガラス製品小売店は、以前のようにお客さんが集らなくて四苦八苦しているなか、この体験コーナーにお客さんが途絶えることがありません。ガラス製造の現場では60度近い温度のなか、自分用のガラス製品を観光客が作りますが、この高温もほとんど気にならない様子でモノづくりに励んでいます。
築地市場といい、ガラス製品作りといい、現在の観光客が求めているのは、本物の仕事場で行われている本物のモノづくりや作業の現場です。従来の観光とはまったく違う新たな観光のスタイルは、これからの起業の参考となると思います。
《現在、起業ランク25位から25位へ変わらずです。
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